CT検査とMRI検査

CT検査
1.CT装置の概要
CTはConputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略称です。
放射線(X線)を人体に照射し横断像(輪切り)を画像化する装置です。
寝台の周りをエックス線管が高速回転する仕組みになっています。
現在はMDCT(Multidetector CT)の普及により、短時間で広範囲の撮影が出来るようになりました。

2.CT装置の特徴
A.長所
a.短時間で検査が出来る(数秒~十数秒)
b.撮影後の画像処理により任意の方向で画像を作る事が出来る
c.骨や血管の3D画像も容易に作成可能
d.検査中の騒音がほとんどない
e.ペースメーカーや体内埋め込みの金属があっても検査が可能

B.短所
a.エックス線による微量の被ばくがある
b.造影剤を使用しないと血管の描出が出来ない

※当院ではDual Sorce CT(2管球CT)を使用しています。

MRI検査
1.MRI装置の概要
MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像診断)の略です。
血管腔の撮影をする方法をMRA(MR Angiography)と言います。
MRIは強力な磁石と電波を使って体の断面を撮影する検査です。


2.MRI装置の特徴
A.長所
a.放射線被ばくがない
b.造影剤を使用しなくても血管の描出が可能
c.骨によるアーチファクト(障害陰影)が無い
d.任意方向の断面像が撮像できる。

B.短所
a.撮影時間が長い(15分~40分位)
b.撮影時の騒音が大きい
c.ペースメーカーや体内埋め込み金属があると検査が出来ない。
※体内金属は非磁性体のチタンなどは検査可能
d.閉所恐怖症の場合は検査が出来ない事がある
e.空気が多い部位(肺)などは画像化できない